『竜には・・・』

「はい、最初から本人より伺っています。」

『反対はないのですか?』

「えぇ、どんな家庭だろうが、娘を大切にしてくれればそれで・・・。

それで、お願いがあります。本人も自分の両親について知りたがっています。

施設長さんの知る限りでいいので教えていただけないでしょうか?」

ずっとパパと2人が話している。

『わかりました』と言うとまず婚姻届に名前を書いてくれた。証人に欄に・・・。

パパが封筒にしまうと、施設長さんの奥さんがお茶を出してくれた。

『ありがとうございます』と言うと奥さんに竜が結婚すると伝えると驚いてたけど『幸せになって』と言ってくれた。