彩音ちゃんと竜君の赤ちゃんのお祝いがあるから帰宅すると、やっぱり花ちゃんがいた。

いつまで、来るのだろうか・・・。

そんな思いが顔に出たみたいで、着替えに行ってると望が入ってきた。

「桜、花を邪険にするな」

「どうして、毎回、家族の集まりに花ちゃんが来るのよ。

普段だって、来てはお母さんの手伝いして・・・」

「あたりまえだろ?花は家族だからだ」

「そんなの可笑しいじゃない。」

「何がだ・・・よっぽど、花の方が家族だろが・・・」

何を言っても訊いてはくれず、お祝い会が始まる為、リビングに戻ると、誰もが『花ねぇ』と集まっている。