「桜ちゃんも仕事があるし、あの日から花ちゃんも来ないみたいなの。

花ちゃん、休みの日や夜勤明けには顔を出してたのだけど。

ご両親が妹の身体を考えて、引っ越したから、その日から、お母さんが預かってたのもあるんだけど・・・」

「いいよ。ママ行っても・・・私と彩音ねぇで大丈夫だし」

「うん、行って来てよ」

お婆ちゃんが心配だしね。

「お昼作って、食べさせたら戻るわね」

ママは出かけていった。

「あかり、言いすぎたのかなぁ・・・」

「でも、あれは、仕方ないんじゃないかな?

皆にやっぱ、お祝いしてもらいたいって思うと――――」