帰り道、永遠兄が

「怒らすと恐怖なのは、彩音だな」

ポツリと呟いた。

確かにそうかもな。

入学当時も、席のことで面子をびびらせたのも彩音。

「お袋以上だな。竜、ドンマイ」

まるで永遠兄は、知らん顔。

ハァとため息をつき、トボトボと歩いて帰った。

あのあと、どうなったかわからないまま、数日間が過ぎた。