『彩音が竜は頑張ってるからって、ぎりぎりで知らせたようだ。

俺達も後で行く』

さっき永遠兄が言った。

分娩室に間に合った俺は彩音と入った。

役に立てないまま、分娩室に産声が響いた。

『男の子ですよ』と聞いた瞬間、溢れる涙が止まらなかった。

俺と彩音の宝物。

やっと俺に家族が出来た喜び・・・。

お礼と彩音の頭を撫でる事しか出来なかった。