「竜、起きてよー・・・」

「・・・ん・・・もう少し・・・」

竜の寝起きは悪い。

「学校に遅れるよ・・・」

スースーと寝息を聞きながら、体を揺すって起こす。

「おはよ」

「はよ・・・何時」

時刻を教えると『ヤベ』っと飛び起きて準備し、玄関で見送るのだけど・・・。

「まだ、生まれそうにないか?」

「ないよ。まだまだ、予定日まであるし」