「おはようございます」

いつものように挨拶し、ヘルメットを被り親方の指示を聞く。

夏の暑さで体力は奪われる。

それと寝不足で目が霞んで見える。

「やべ・・・・」

ふらつく身体を起こそうとし、そのまま―――

ガタガタガタ・・・

階段を転げ落ちてしまった。『北条』と親方が呼ぶ声に意識を手放した。