もう戻れない

「流石にここじゃ色々な意味でまずいよ!」
「じゃあ取り敢えず…出るか」
カラオケを後にする。

で?どうするか。
お互いに高揚したまま。
もう、行き先は言わなくても分かっていた。

道中、車が信号に引っかかる度に龍斗くんはキスをしてきた。本当にキス魔か!ってくらいに。
「信号青だから!事故るからちゃんと運転して!」とか言いながら凄く嬉しい私。いけないって分かっているのに…