第二秘書は恋に盲目

下河さんがいなくなって、静寂に包まれた部屋。
社長がこっちを見ている…。
私は、何を言われるだろうとビクついていた。
だけど、そのまま素通りされた。

あれ?

振り返るも、社長はそのまま社長室へと入ってしまった。

これは…、お咎め無しということ?
それとも、まさか見放された?
…わからない……。

そんなモヤモヤした気持ちで、私は日々を過ごすことになった。
それでも、ハリウッド俳優ウィル事件は幕を閉じた。どこかすっきりしない形で。