第二秘書は恋に盲目

「格好がまともでない秘書をここに置けるか。
槇島、なんとかさせろ」

「はい」

え、この男性が私の格好をなんとかするの?
なんで?

「暫く仕事は電話番と娘の世話だろう」

「娘…?」

「下がっていい」

は?
社長は何を言ってるの?
何もわからないんだけど。

キョトンとしてしまったが、このまま下がる訳にもいかない。

「いや、あの…」

そう質問をしようとすると、すぐにさっきの男性に遮られて社長室を出された。