第二秘書は恋に盲目

「その前に笠原さん、これ痛み止めです。
飲んでください。

…こうなるから安静にしろって言ってるんですよ。いい加減学んだらどうです?」

「すいません、ありがとうございます」

身体を支えて椅子に座らせる。そして落ち着いた所で状況の把握に取りかかる。座った笠原さんを思いっきり見下して。

「では、詳しく話してもらいましょうか。
その身体じゃもう逃げることもできないでしょうし」

「ですね…。
話します」

病院から簡単に脱走されたんでは困る。
逃走経路を吐き出させないとな。