第二秘書は恋に盲目

けど、須藤先生の為だ。やってやろうじゃん。

「しょうがないわね。時間がないからすぐに走り出すから。
あと、飴なんていらない。子ども扱いしないでよっ」

言い終わると同時に走り出した。大声を出すなんて恥ずかしい真似はできないけど、それでも十分に効果はあった。
3人の前を通りすぎるとき、皆が私の方を向いているのがわかった。
そのまま廊下の奥まで行って、壁にタッチ。

それから何事もなかったかのように3人のもとへ歩いた。

三者三様に怪訝そうな目で私を見ている。
そりゃそうだろう。私だってその立場だったら同じような目を向けていたに違いない。

これ、正直に言い訳できないのがつらいな。どう考えたって、私がおかしな奴って状況は変わりはないもん。