第二秘書は恋に盲目

病院に入って、しばらく歩いて回っても誰も知っている人に会わなかった。須藤先生も八田先生も、医者をゾロゾロ引き連れてる金子先生も忙しいんだろうか。

知ってる人がいないとなるとすることもなくて、なんとなく明石って人の病室に行ってみた。

するとなんと、須藤先生をはじめ、八田先生や金子先生が勢揃いしてた。しかも須藤先生と金子先生は若干火花を散らしてるように見える。

「明石議員の息子さんが、帰ってこないようですが。まさか病院を抜け出してそのままどこかへ行ってしまわれたのでは？」

「帰ってくると約束した時刻まで、まだ5分あります。
金子先生はお忙しいでしょうし、仕事に戻られてはどうです？」

仕事がなくて暇なのか、とでも言いたいような須藤先生。
やっぱ金子先生はどうやってでも須藤先生を潰すきなんだ。