第二秘書は恋に盲目

「あやめちゃん。
須藤先生、手術終わったわよ。行きましょう」

外を眺めていると、すぐ後ろから名前を呼ばれた。
でた。ナース服を完璧に着こなした笠原のライバル、八田先生。

「大丈夫、ひとりで行ける」

「私も須藤先生に用事があるの。さ、こっちよ」

ちぇっ、手強いな。
八田先生に見つかったら絶対ついて来られると思ったから気を付けてたのに。

こっちよ、と言われて八田さんは中庭に出ていった。そして、私が見ていたキャッチボールをする高校生の近くのベンチに座った。

「須藤先生は?」

「もうすぐ来るわよ。

ほら」

八田先生が指差す方を見ると、病院の中から須藤先生が出てきて、こっちに向かって来ている。