第二秘書は恋に盲目

「あの…!」

受付の前を通っている時、須藤先生は誰かに呼び止められた。大きなエナメルバックを斜めに掛けた、制服を来た男子。高校生らしいけど…。

「僕、松井涼介といいます。ここに入院してる明石勇輝の友達で…」

「見舞いか?それなら病室は…」

「違います。いや、見舞いもなんですけど…」

高校生は、勇気を振り絞ったように須藤先生を身長の差だけ見上げた。

明石勇輝って聞いたことがある。たしか、私が来た時に暴れてた人だ。八田先生がさっきそう言ってた気がする。
その人の友達が須藤先生に何の用なんだろう。