第二秘書は恋に盲目

「ふっ、良い先生?庇うのは、やはりあなたが須藤先生の恋人だからですか?それとも、須藤先生の信者とか?」

「どちらでもないです。須藤先生の患者です」

「でしたら、証言していただきたい。須藤先生は脱走を見逃したと。多少話を大袈裟にしたって構わないでしょう。

私に従えば、今よりも良い待遇の仕事を紹介してあげましょう。それとも、お見合いの場でも設けましょうか?いつまでもここで働くつもりはないでしょう」

「帰ってください!
何を言われようと、私は須藤先生が不利になるようなことは言いません。

だって、私は…」

ついに言うの?
私は須藤先生の恋人だから!って。

「私は、須藤先生に命を救われてますから」

…でしょうね。
さすが笠原。きゅんきゅんさせてくれない。
ことごとく予想を裏切られる。
ほんと、途中までは須藤先生を想った言い感じの言葉だったのに。どうして最後そうなっちゃうかな。