第二秘書は恋に盲目

「それは、それで問題では…?
傷つきます…」

「じゃあ何て言えばいいんだよ…。
変に優しいこと言ったら今以上に顔赤くなるだろ、お前」

「だっ、だから!
調子に乗らないでください!顔は元から赤いんです!照れなんかじゃないですから!」

「はいはい」

調子に乗ってるつもりはない。
自意識過剰でいるつもりもない。
ただ、こいつのこの反応は最高に面白い。
ワタワタして全然余裕が無くなる感じ。第二秘書として働く時には見せない姿だろうから、つい癖になってからかってしまう。

「も、もう帰ります!」

そして結局怒らせてしまう。なんで千歳が怒って出て行く構図になるのかはわからない。
…俺が怒ってたんだけど。


まぁ、次会うときにはお互いケロッとしてるんだろう。