第二秘書は恋に盲目

バーを出て、ようやく普通に話せる時がきた。

「言いたいことは色々あるんですけど…。まずは、この間病院で倒れた件、ご心配とご迷惑をおかけしました」

あれからちゃんとお礼言えてなかったから、このタイミングになったけど頭を下げる。

「ほんっと迷惑だ。
嫌がらせだとしか思えねー。お前は俺の怒りを進んで買ってるのか?」

ひどい…。
孝宏さんに、そんなことないよっていう言葉を期待した私がバカだった。

「嫌がらせをしたい訳では…」

たしかに、いつかどうにか仕返しをしてやりたいとは思ってるけど、嫌がらせをしようとまでは思ってない。