誰とも目を合わさないように、ひたすらに下を向いて中に入る。皆さん会話に夢中のようで、私なんか視界に入ってないようだけど。お邪魔しますと、軽く頭を下げてそろりそろりと進んで行く。
椅子に置かれたバックまでもう少し。手を伸ばせば届きそう。
あとちょっと。掴んだら一気に引き返す!
「はーい、お待たせしました。遅れてた子の登場です!
前に勤めてた会社の先輩です。ホテル日帝で社長秘書をやってる笠原さんです。
ごめんなさいね、遅れちゃって。先輩は仕事が大変なんですよね?」
「ちょっと!」
遅れてた子ってどういうことよ?下河さんが私を強引にここに引きずりこんだんじゃない!
「さ、座ってください」
下河さんの隣に強制的に座らせられる。よく見てないけど、私も含めて男女4人ずついるように思える。
もう一方の隣にも、目の前にも知らない男性。
こんな場所慣れてない。私は下を向き続けて、心のシャッターを下ろした。
ついでに話しかけないでくださいオーラも出すけど、それをまったく気にしないのが飲み会の嫌な所。
椅子に置かれたバックまでもう少し。手を伸ばせば届きそう。
あとちょっと。掴んだら一気に引き返す!
「はーい、お待たせしました。遅れてた子の登場です!
前に勤めてた会社の先輩です。ホテル日帝で社長秘書をやってる笠原さんです。
ごめんなさいね、遅れちゃって。先輩は仕事が大変なんですよね?」
「ちょっと!」
遅れてた子ってどういうことよ?下河さんが私を強引にここに引きずりこんだんじゃない!
「さ、座ってください」
下河さんの隣に強制的に座らせられる。よく見てないけど、私も含めて男女4人ずついるように思える。
もう一方の隣にも、目の前にも知らない男性。
こんな場所慣れてない。私は下を向き続けて、心のシャッターを下ろした。
ついでに話しかけないでくださいオーラも出すけど、それをまったく気にしないのが飲み会の嫌な所。



