第二秘書は恋に盲目

眩しさを感じて、ゆっくりと瞼を開く。

あれ、今日は全然眠たくない。
すっきり起きられそう。
…ってことはまずい!
絶対寝過ごしてるよ!
睡眠に満足感を抱いた朝は絶対にやらかしてるんだから!

そう思って体を起こそうと力を入れると、腹部信じられない程の痛みが走ってうめき声しか出なかった。

「あっ…」

その痛みで意識がはっきりとする。
白い天井に白い寝具。
充満している消毒の匂い。

窓から見える景色は見たことがない。
ここは私の部屋じゃない。
だけどどこかはわかる。

…病院だ。