第二秘書は恋に盲目

だからってとくに気にすることもなく、まったりとお酒を飲んでいたんだけど、暫くして個室の扉が開いた。目を向けようとは思わなかったけど、クリアになった笑い声などが一気に耳に届く。

それにしても、合コンって怖くないのかな?お互いを評価し合う為に集まってるようなもんでしょ。
そんなの自分に下される評価が気になって仕方ないよ。

「あっれー?笠原さんじゃないですか?」

え?

どこかで聞いたことのあるような女性の声に名前を呼ばれ、肩がピクリと動いた。
声というよりも、その特徴ある話し方に甦ってくるものがある。

「…下河さん?」