そして、どうしようかと判断する時間すらもなく、ぎゅっと抱きつかれた。
「そ、そうですね…」
え…、それにしても、事態が飲み込めない。
「私ね、私が好きだと感じるものが好きなの。そこに一貫性は無いかもしれないけれど。
笠原ちゃん。あなたの名前、もう覚えちゃった」
耳元で囁きふわりと離れた絵美さんは、私をじっと見つめた後…。
「だってすごく好きなんだもの、あなたのことー!」
…へ?
きゃーと照れたように顔を隠す絵美さんだけど、どれも動きが大袈裟で冗談にしか思えない。
「あの、絵美さん…?」
「きゃー、名前呼ばれちゃったー!
今まで女性だったら、弟を女装させた姿かオードリーヘップバーンだって思ってたけど、あなたもなかなかよ!
この綺麗な肌、あどけなさの残る表情と、きちっと大人な着こなしをするそのボディラインとのミスマッチさ!
誰のものでもないような純粋な目をしていながら、桐山社長の所有物であるという点もあなたの魅力よ、笠原さん」
「それは…どうも」
いや、褒められているんだろうか?
それに、決して社長の所有物なんかではないんですけどね…。
「そ、そうですね…」
え…、それにしても、事態が飲み込めない。
「私ね、私が好きだと感じるものが好きなの。そこに一貫性は無いかもしれないけれど。
笠原ちゃん。あなたの名前、もう覚えちゃった」
耳元で囁きふわりと離れた絵美さんは、私をじっと見つめた後…。
「だってすごく好きなんだもの、あなたのことー!」
…へ?
きゃーと照れたように顔を隠す絵美さんだけど、どれも動きが大袈裟で冗談にしか思えない。
「あの、絵美さん…?」
「きゃー、名前呼ばれちゃったー!
今まで女性だったら、弟を女装させた姿かオードリーヘップバーンだって思ってたけど、あなたもなかなかよ!
この綺麗な肌、あどけなさの残る表情と、きちっと大人な着こなしをするそのボディラインとのミスマッチさ!
誰のものでもないような純粋な目をしていながら、桐山社長の所有物であるという点もあなたの魅力よ、笠原さん」
「それは…どうも」
いや、褒められているんだろうか?
それに、決して社長の所有物なんかではないんですけどね…。



