第二秘書は恋に盲目

「お待たせしました!
桐山の秘書の笠原といいます」

駆け込んだ部屋には、社長が気に入って購入したイギリスのアンティーク家具が敷き詰めらた絨毯の上に無造作に置かれていた。

そんな家具を優雅に眺めているのは、軽くウェーブのかかった長い茶髪をなびかせる美人な女性。身長も高くて脚がスラッとしてる。

…同じ女性として、敗北感を感じずにはいられない。
それに、どう見間違えても変態だとは思えない。