第二秘書は恋に盲目

「動くな。
お前の所の社長には連絡してある。
体調が改善するまでゆっくりしてろだとよ。
娘と仲直りできて、少しは心が広くなったんじゃねーの?」

「わざわざありがとうございます」

「前回みたいなことをされたら困るからな。

今日の夜には退院するんだろ?それまでは寝ておけ。
家に帰っても無理はするな」

さすがにもう病院を抜け出そうなんてことはしない。
後の仕打ちの怖さを知ってるから。

「もう大丈夫ですよ。
熱もだいぶ下がりましたし」

ベットの上。私のすぐ隣に座ったかと思うと、すっと額に手を当てられる。