第二秘書は恋に盲目

「…これ以上俺を怒らせたいの?」

「…え…?」

こいつは冗談でそんなふざけたことを言ってるのか?それとも…。

「もし本気で言ってんなら…」

扉ぎりぎりに追い詰めて、背中の扉から寝室に逃げられないようにドアノブを押さえた。

「その口塞ぐぞ」

空いた手の指先で喉元をなぞり上げ、顎を持ち上げる。

「…っ」

「ガキになんか興味ねーんだよ。…試してみるか?」

オレンジの柔らかい光の中でも、千歳の顔が赤くなっていくのがわかる。