第二秘書は恋に盲目

結局、うちに2人を泊めることになったのは、千歳が俺の出した条件を飲んだから。

あんな条件、俺なら絶対に飲まないが。

マンションに着いてからは、眠っているあやめちゃんを寝室まで運んだ。

リビングでは、間接照明のみが部屋を照らしている。
ふと後ろを見ると、なぜか千歳が寝室の扉の前から動こうとせずその場に立ち止まっている。しかもじっと俺を見て。

「何してんだ?」

「た、孝宏さんが、あやめちゃんに変なことしないように、見張ってるんですよ」

こいつは、毎度毎度…。