1つ下の階に降りて言われた部屋に入る。そこはホテルの他の部屋と何ら変わりなかった。
広いしキッチンもついてるし、ここでなら十分に暮らせる。社長の娘さんはここに帰って来るんだ。
そういえば、社長もここで寝泊まりしていると聞いたことがある。
自宅は他にあるんだけど、忙しくて帰る時間さえもったいないのだと。
部屋で暫く待機していると、入口のドアが開いた。目を向けると、そこに立っていたのはランドセルを背負った髪の長い可愛らしい女の子。
この子が桐山あやめちゃん。
「初めまして、笠原千歳です。
あやめちゃんの家庭教師をお願いされました。
よろしくお願いします」
「ふーん」
子どもらしい高い声でそう言い、子どもらしからぬ目付きで私を見ると、ランドセルを私に放った。
「おっ…と」
「なにその格好?
今まで家庭教師で来た人の中で1番馬鹿そう」
グサリ。
ふんっとあっちを向くと、あやめちゃんは自分の部屋に入って行く。
広いしキッチンもついてるし、ここでなら十分に暮らせる。社長の娘さんはここに帰って来るんだ。
そういえば、社長もここで寝泊まりしていると聞いたことがある。
自宅は他にあるんだけど、忙しくて帰る時間さえもったいないのだと。
部屋で暫く待機していると、入口のドアが開いた。目を向けると、そこに立っていたのはランドセルを背負った髪の長い可愛らしい女の子。
この子が桐山あやめちゃん。
「初めまして、笠原千歳です。
あやめちゃんの家庭教師をお願いされました。
よろしくお願いします」
「ふーん」
子どもらしい高い声でそう言い、子どもらしからぬ目付きで私を見ると、ランドセルを私に放った。
「おっ…と」
「なにその格好?
今まで家庭教師で来た人の中で1番馬鹿そう」
グサリ。
ふんっとあっちを向くと、あやめちゃんは自分の部屋に入って行く。



