「グラウンド側の窓側の一番後ろ…」 最悪だ。全くの逆方向。 はぁっと溜息が漏れた時、救いの声が耳に入った。 「あ、俺グラウンド側の二列目の後ろの席じゃん」 「今度アンパン奢る。そのクジ交代して下さい」 無我夢中でそいつに頼み込んでいた。 そして手に入れた、彼女の隣の席。