「矢野くん……」


もう、私の名前を呼んでくれないのかな?


もう、あの番組の事聞いてくれないのかな?


イヤだ…。そんなの、イヤだ!


私は矢野くんの姿を探す。


「矢野くんっ…」


運動なんて無援の私は、直ぐに行きが切れる。


足がふらふらする。


だけど、そんな事はどうでもいいの。


あなたの姿さえみつけられるのなら………。