笑顔の君と私

第6章 ~素直な気持ち~

玲央side

「佑香...」

『おぉー玲央
私の話聞いた...よね??』

「うん」

『そんな気使わなくていいよ
同情なんか嬉しくない』

見るからに佑香は元気がなかった
口調もいつもと違うし、笑わない

俺は知らない間に佑香の事を好きになってた

「佑香、素直になれねぇか?」

『どういうこと??』

「佑香は自分の本当の気持ちあんま言わねぇじゃん、だから素直に」

『...なりたいよ』

「じゃあ俺が素直になるから
佑香もなれよ?」

俺は好きと伝える恥ずかしさより佑香を救いたかった

「俺は佑香が好きだ」

『それはどの佑香??』

「は?佑香は佑香だろ」

『笑ってる佑香??
それとも笑えない佑香??』

「っ。どっちもだ」

『佑香はどっちも嫌い』

「どうしたんだよ」

『笑ってるのなんか嘘だもん
お母さんの為に頑張ってただけ

笑えないのなんか私が居る意味ない』

佑香が初めて弱音を吐いた
俺は守りたい。そう思った

「それでも、笑ってる佑香に1度も本当はなかったのか?」

『??』

「笑ってる時の佑香が心から笑ってる時は1度もなかったのか?
俺と話してる時も嘘か?
坂下と話してる時も嘘か?」

『っ。今日はもう帰って...』

言いすぎたか

「また明日来る」

.....俺は佑香を守れるか


佑香side

凛には電話で全部話した
泣きながらだけどわかってくれて、学校が落ち着いたらお見舞いに来る事になった

「俺は佑香が好きだ」
そう言われてびっくりした
私だって玲央が好き

けど私はそんな簡単に付き合える人じゃない

素直になれって言われても分からないもん
素直な気持ちが分からない

本当は助けて欲しい
そばにいてほしい

だけど病気の人の近くにいるのは辛い
それは私が1番分かってる
私には治る可能性があるけど絶対ではない。

もし治らなかったら傷つくのは玲央、
だから本音は言えない


.....助けて
.....玲央、守って...そばにいて