第1章 ~お互い~

佑香side

.....笑って.....
.....もしも佑香の周りで笑えない子がいたら
笑わせてあげてね
.....ごめんね.....

.....わらっ...て.....

バサッ 『っ、夢...か』

私は急いで準備して学校に行った

『おっはよー!』

「おぉ~佑ちゃん清々しい笑顔...」

『凛は清々しいぐらいクール』

「清々しいの意味分かってる?」

『えっ...わ、わかってるよ!』

「まぁテストの点見れば分かるけどね」

クールで美人の私の友達
「坂下 凛」

「あ、佐藤くんだ」

『え!どこどこ』

「なんで佐藤くんに興味持つんだか...」

『私の為だよ』

「どういうこと」『ひみつー!』

.....君は今日も笑わないね、佐藤くん


玲央side

俺は笑わない

別に理由がある訳ではない
ただ愛想笑いばかりしてる周りの奴らと同じになりたくないだけ

でも俺には気になる奴がいる
『岸 佑香』
こいつは常に笑ってる
同じクラスでよく見るがいつも笑ってる
クラスで浮いてる奴がいればすぐ話しかけて笑かす

そんな奴が1ヶ月前教室で泣いていた
俺はそれがすごく気になる

.....君は今日も笑ってるね、岸さん