「却下。」

最後まで言ってないよ!

私が心の中で沖田さんに文句を言っていると、斎藤さんが口を開いた。

「布団は多分余ってないだろうが…念のため副長に聞いてきたほうがいいだろ
 
 う。片山、総司と一緒に副長のところに行ってこい。」

斎藤さんの言葉に、沖田さんは露骨に嫌そうな顔をした。

「ちょっと待ってよ。何で僕なの?」

しかし、そんな沖田さんに構わず、斎藤さんは、

「片山はあんたの小性だろう。」

と、平然と言いのけた。

「…わかったよ。行っても無駄だろうけど。ほら恋歌ちゃん、行くよ。」

「あ、はい!」