「え？それってどういう…」

私がそう言ったのと、沖田さんが部屋の襖を開けたのと、ほぼ同時だった。

「え…？」

部屋の中を覗いて、私は固まった。

「ああっっ！！佐之さんそれ俺の！！」

「へへー！平助が油断してるから悪いんだぜ！」

「あああっっ！！！平助、何で俺の魚取るんだよ！！」

「だって佐之さんが俺の取るんだもん！！」

そこで行われていたのは、おかずの取り合いだった。…って、小学生かい！！

部屋の前で固まる私を放って、沖田さんはさっさと自分の場所についてしまっ

た。

「返せ平助！！」