桜華の如く~桜散れども~

「だって僕恋歌ちゃんの見張りだからねー。」

「………」

それ本人の前で言うなー!何も言えないわ!

「まあでも、僕は信じるけどね。」

「え?」

私はうつむいていた顔を上げて、沖田さんを見た。

「だから、恋歌ちゃんが未来から来たって、僕は信じてるってこと。」

信じてる…本当に…?

「どうしてですか…?」

「だって恋歌ちゃん嘘ついてるように見えなかったし、宝玉発句集のこと知っ

てるの僕と近藤さんと土方さんだけだからさ。あれ?もしかして嘘なの?」

「違いますよ!ただ…信じてもらえてると思ってなかったので…」