桜華の如く~桜散れども~

「うん、そうだね。わかってくれればいいんだけど。」

沖田さんの言葉に私はコクコクと頷く。……何か泣きたいんすけど…。

「まあいいや。とりあえず、その格好はないから着替えてくれる?」

沖田さんは押し入れをごそごそやると、一着の袴を私に渡した。

「それ、僕のお下がりだけど、まだ着られると思うから。」

「はい、ありがとうございます。」

って、

「私袴着てもいいんですか?」

確かこの時代って、武士じゃないと袴は着られなかったはず。

「まあいいんじゃない。それしかないし。」

…適当だな

そして私は今着ている服を脱ぐと、袴を持ってにらめっこ。