そう言って沖田さんは目の前にある部屋に入った。

「沖田さんが急に止まるからいけないんじゃないですか!」

私も「失礼します」と言って中に入る。

「へぇ、僕が悪いって言いたいんだ?」

沖田さんは私に向き直ってそう言うと、ニコッと笑った。もちろん黒い方で!

沖田さんの後ろにブラックオーラが見える…!

「いえいえっ、そういうわけではないんですけど…」

「けど、何?」

「止まるなら一言言って欲しかったなあ…みたいな?」

なぜか必死で言い訳をする私。いやいや、私悪くないよね!?

「ああそ。で、悪いのは誰だっけ?」

「わ、私です…」