「くるみっ!まてって!」

その声に私の足は、釘を打たれたかのように地面に張り付いて動かなかった

「な……なに」

冷たい声が出た。

「何で先々行くんだよ。俺ら、いつも一緒なんだろ?」

期待しちゃうじゃん。ばか

「邪魔しちゃ悪いと思ったの」

「なにをだよ?」

「すみれちゃんと話してたから、陽には……頑張って欲しいの。」

陽の初恋……だから

「寂しかったんだろ」

「ばかっ!陽なんてだいっきらい」