「フラれたに決まってんだろ、アホか」


橘くんはそう言うなり、視線を一気に冷えきらせた。


「ご、ごめんなさい…」

「別にいいけど。……ありがとな」


今度は少し視線を和らげ、申し訳なさそうに俯いた橘くん。