「鈴原ちゃん?」


突然前から声がかかって、顔をあげた。

佐久田穂花ちゃん。少し口角をあげて、プリントをひらひらさせている。


「あっ…、ご、ごめんなさい…」

「ん?大丈夫大丈夫!」


私みたいな子にも、普通に接してくれた。

でも、芸能人だし……。
裏とか、普通にあるのかも…。