よいしょ、と一個目を終えて、二個目を持ち上げようとハコに手をのばした。 そのとたん、足がそのハコを蹴った。 もちろん、私の足じゃなくて―。 「鈴原実湖さん、だよね?」 そこにいたのは、比較的派手なグループ5人。 去年、同じクラスになったことがある。