「そ、そうかな?」


仲良い、と言われると、いごこちが悪くなる。そわそわする。

だって、橘くんは、誰とでも一線を引いてる。
女子だと、特にそれが強い気もするけど、那留くんに対しても、踏み込んでない、ような…。


「あ、俺次千メートルだ。じゃね!」


那留くんはそう言うとぱっと駆け出した。