「私、笹野朝海。穂花たちの雑誌とは、ライバルなんだけど、結構話す方。よろしくね」 穂花ちゃんみたいに、感嘆符が多くない。 でも、トゲがない話し方で、思っていたよりも話しやすそう。 「あ、鈴原実湖です。…こちらこそ」 「あはは!聞いてた通りだね?人見知りなんだ?」 「え、えっと…………」 いいよどんだ結果、頷くだけに留まる。