地味な私が芸能界へ…!?



「大丈夫か?穂花が持てないかもだから行ってやれって………。おい」


橘くんの言葉はもちろん耳に入ってた。

でも、安心したせいか、涙は止まってくれなかった。


「…なんだよ、そんな怖かった?」

「だって…よく分かんないもん…ナンパとか、されたこと、ないから……」


最後の方は声が萎んでしまって、橘くんに届いたか分からないほど小さくなった。