地味な私が芸能界へ…!?



「ってことで、おねーさまー!」


穂花ちゃんはバーンと大きな音を立てながら、大きな扉を勢いよく開けた。

中にはキャリアウーマンという感じの美人さんがいて、さすが穂花ちゃんのお姉さんという感じ。

シンプルな紺のスーツを着こなし、メイクも爪も髪もバッチリだった。


「毎度毎度、そのおねーさまってやめてくれない?
…あなたが鈴原実湖ちゃん?」


キリッとした美人さんは、眉を寄せながら穂花ちゃんと私とを交互に見た。

「えへへ~」と笑う穂花ちゃんの隣で、思わず背筋をピーン!としてしまった私。