穂花ちゃんについていくがまま、到着したのは―――――。 「え……ビル?」 「うん、そうだよ?」 穂花ちゃんは事も無げにそう言うと、受付の人に何やら話して、エレベーターの方向へ。 「か、勝手に入っていいの…?」 「ん?…あぁ、ここお姉ちゃんのビルだもん。あ、正確にはお姉ちゃんの旦那さんのだけど」 「ええぇっ?!」 穂花ちゃんはまたも事も無げに、衝撃の事実をぶちまけた。