私はアイスティー、穂花ちゃんはアイスカフェオレをそれぞれ注文して、席についた。 視線や、ヒソヒソ声が私たちに向けられていることは分かっていたけれど、話しかけるまではなにも反応してはいけない。 「大変だよね、こーゆうのも」 穂花ちゃんがぽそぽそと話ながら、カンカン帽をとった瞬間、キャアっと黄色い声が上がった。