結果から言うと、
お父さんは、「早すぎないか」と颯斗をにらんで、口をへの字にしたけど、

少ししてから
「服は何色がいいんだ。」
から始まって、なにかと声をかけてきたので、
私は思わず笑ってしまった。


「今日は本当におめでたいね。」
にっこり笑うお母さんに、思わず抱きついた。

「今まで育ててくれてありがとう…。」

「産まれてきてくれてありがとう、和葉。」

「お母さん…」

また涙がぽたぽた落ちて、颯斗さんがぬぐう。


幸せな幸せな結婚式だった。