そして、もちつき大会当日。
その日は、いつもより少し暑く、
雲のない青空が、広がっていた。
五人は、早速、お店の準備を始めた。
「そーれ!」
校庭には、もくもくと白い煙と、
餅をつく人たちの、大きな声が聞こえた。
餅をつき終わると、どんどんと餅が運ばれてきた。
「さざ、今日一日、頑張るぞ!」
「「「おう!」」」
「はい」
亭の声に、四人は、元気に答えた。
この大会には、地域の人も来ていて、
大勢の人が、この学校に集まった。
「いらっしゃい!」
恋夏は、始めてと言うほど、生き生きとしていた。
水戸も、そんな恋夏を、しっかりと見ていた。