「おい、大丈夫か？」
目が覚めたとき、そこにいたのは、保健室のベッドの上だった。
恋夏は、横から声がして、恐る恐る、横を見た。
「#◇☆△▽○◎♪#□！」
恋夏は、本日二度目の、だれにも聞こえない悲鳴をあげた。
となりにいたのは、金髪の、いかにも不良らしき少年がいた。
恋夏は、一つ、二つと深呼吸すると、不良少年の方を向いた。
「あの、ありがとう、ございました」
恋夏は、男の人と始めて話すせいで、声が少し、震えていた。
「いや、俺は桜庭景。
お前、今まで、女友達しかいなかったっていう、三浦恋夏か？」
恋夏がうなずくと、景の顔が、恋夏の顔を除き混んだ。
驚いた恋夏は、一歩、後ろに引いた。
「気に入った。
お前、俺と友達になれ」
「はーい、ストップ」
景が、そういった瞬間、景と恋夏の間に、
ノートが降りてきた。
顔をあげると、そこには、黒髪のめがねをかけた、小柄の　
少年がいた。
「や、見ないか顔だね。
ぼくは、久隆塁。
後ろにいるのが、亭と京」
塁が横に動くと、サッカーのユニホームを着た亭と、
小学生位の、小さい子が、京だと思う。
「お、おびえないで、ね」
恋夏は、四人の男子に囲まれて、今日で地球が、
破滅するのではないかと思うほど、怯えた。
「恋夏～？」
そのとき、恋夏の耳に、天使の声が聞こえた。
水戸だ。
「水戸～」
保健室に入ると、助けを求める恋夏と、
四人の男がいた。
水戸は、すぐさま状況を、理解した。
「えっと、私は、水戸。
恋夏と、同居してます。
恋夏は、ビビりだから、この学校で守ってやってください。
あと、恋夏も、受け入れるときよ！
そうだんなら、いつでものるから、呪いなんて気にしないの！
じゃ、また」
水戸は、恋夏と四人の男子に早口でしゃべると、
パッと、保健室の出ていった。
その後、五人は、水戸をが出ていったドアを、
いつまでも見つめていた。