「見つけた」
景は、あとあと出てきて、
海辺に座る恋夏を見つけた。
「言わないから、、」
恋夏は、下を向いたまま言った。
すると景が、ニヤリと、凶悪な笑みを浮かべた。
「教えてくんなきゃ、京たちを呼ぼうかな~」
「教えるから!」
恋夏は、慌てた。
景はストンと、恋夏の隣に座った。
「私には、前世の記憶と、一族の呪いがあるの、、」
恋夏は、すべてを話した。
「なんか、ごめん、、」
無理に話させてしまったことを、景は後悔した。
「だから、私は、恋なんてできないの」
「恋のキューピーットは、恋しないんだな」
微笑む景の横顔に、胸がしめつけられた。
(なんだろう、この気持ち)
恋夏は、不思議に思った。